ニッカウヰスキー蒸溜所の最寄駅は「JR余市駅」です。
駅舎を出てまっすぐ歩くと、正面に外国の城門を思わせる入口が見えてきます。駅から徒歩5分くらいでしょうか。思っていたより近いです。ニッカウヰスキー株式会社と書かれています。
広大な敷地。石レンガに赤い屋根。ところどころ緑屋根。中にある多くの建物は統一感があります。
大正時代「日本で本物のウイスキーを作る」
豊かな水、澄んだ空気、
石造りのレンガと赤色の屋根。
モルトウィスキーのつくりかた (蒸溜所リーフレットより)
<製麦>
原料となる大麦を水に浸して適温に保って発芽させ、麦粒の中に酵素を生成させます。
<乾燥>
発芽したらピート(草炭)や無煙炭を焚いて乾燥させ、芽の成長を止めてモルト(麦芽)をつくります。燻したピートの香りがモルトに移り、ウィスキー独特のスモーキーな香りが生まれます。
<糖化>
細かく砕いたモルトと65度前後の温水を、ゆっくり混ぜ合わせます。麦芽の中の酵素が働き、甘い麦汁ができます(マッシング)。
<醗酵>
ろ過した麦汁に酵母を加えて醗酵させると、糖分がアルコールに分解され、アルコール分7~8%程度の醗酵液(もろみ)ができます。
<蒸溜>醗酵液(もろみ)を加熱し、アルコール分を香味成分を抽出します。余市蒸溜所では「石炭直火蒸溜」によって重厚でコクのあるモルト原酒をつくっています。
<貯蔵・熟成>
蒸溜液をアルコール分63%程度に調整し、樽に詰めて長期間熟成させます。樽材の成分や熟成の間の気温・湿度などにより、さまざまな個性を持つ、味わい深く香り高い琥珀色の液体へと変化していきます。
「石炭直火蒸溜」
創業以来、
「蒸溜釜にしめ縄!!?」
蒸溜釜にはしめ縄がかかっています。良いお酒ができるようにと願う生家の造り酒屋の伝統を受け継いだ
ずらりと並んだ蒸溜釜。お酒の香りがします。
「樽のいろいろ」
作りたいお酒に適した樽を使って熟成させます。
貯蔵庫
ブラックニッカのラベルに書かれているこのキャラクターは19世紀に実在したと言われ
いくつもの香りを嗅ぎ分けることができたブレンドの名人です。
「第1号ウィスキー」 館内に展示されています。
そしてこの場所には移築されてきた竹鶴邸があります。
工場では約90分の見学ツアーが実施されており、
「トワイスアップ」
水とウイスキーを1:1で割ったもをこう呼ぶそうです。初めて知りましたが他のウィスキーを飲む時にも使えるのでしょうか?アップルワインも美味しかったです。
「試飲は3種」
■シングルモルト余市
■スーパーニッカ
■アップルワイン
飲み物はずらりと並んでますが、蓋がされていて衛生的です。
かつての英国首相は「頭の良い日本の青年が、1本の万年筆とノートでウィスキーづくりの秘密を盗んでいった」と政孝を讃えました。胸に抱いた熱い想い、そこから作り上げたお酒。その成り立ちを知ってから飲む3種類のお酒、彼のストーリーこそが酒の肴となるでしょう。
ニッカウヰスキー余市蒸溜所でアルコール試飲するならば、電車やバスで行くことになると思うので、小樽に泊まると交通アクセスが便利です。小樽から電車またはバスで約40分です。
余談ですが、ニッカウヰスキーの「竹鶴ピュアモルト」を練りこんだLeTAO(ルタオ)のチョコレート「ロイヤルモンターニュ 竹鶴ピュアモルト」は絶品です。バレンタイン時期に百貨店で売り出していて購入しましたが、もう少したくさん買っておけば良かったと後悔しました。いわゆるウィスキーボンボンと言われるものは中からとろっとウィスキーが出てきますが、ルタオのRoyale Montagneはやさしく全体に混ざり込んでいるのでとろっと出てきません。好みによりますが、私のようにウィスキーボンボンが苦手という方にはぜひ食べてみてほしいです。オススメです。