大館 曲げわっぱ 弁当箱やお櫃などに使用される秋田県の伝統工芸品です

曲げわっぱとは木で作った入れ物のことです。産地の大館は秋田県の北部にあり、県内で秋田市に次ぐ2番目の都市です。

曲げわっぱの始まりは400年程前、大館城に住むようになった殿様が藩の武士が生活に苦しんでいるのを救うため、内職として作らせたのが始まりと言われています。曲げわっぱの素材は樹齢150~200年の天然秋田杉です。現在使われているのは江戸時代後半に植えられたものです。江戸時代から明治、大正、昭和にかけて曲げわっぱは盛んでした。太平洋戦争の前から職人が航空機関係の仕事に駆り出され、生産できなくなりました。昭和30年から40年代に売れなくなり、他の仕事に移らなくてはならなくなりました。しかし、伝統工芸品が見直され、現在に至っています。

 
曲げわっぱの作り方の工程

<木取り>
山から取ってきた木を機械で3~5mmの厚さに製材する。

<部材取り>
製品の寸法に合わせて型を整える

<煮沸>
70~80℃の熱湯に入れて、7~15分蒸して木を柔らかくする

<曲げ加工>
柔らかくなった木を熱湯から出し、「ごろ」を使って巻き込むように曲げていく。曲げた板を重ね合わせ、木の鋏で留める。
※「ごろ」は板を曲げる道具

<自然乾燥>
夏は2~3日、冬は4~6日。

<つま取り>
継ぎ手の部分を子刀で削る

<接着>
木工用ボンドで留める

<樺縫い>
継ぎ手の部分に目通しで穴を開け、なめした桜の木の皮を通して縫う。
※なめした桜の木の皮は縦に引っ張っても切れることがないため使用される。

<底入れ>
底入れして鉋で仕上げる。

ここまでの工程で白木のものは完成。高級品としては漆を塗るものがある。

 
曲げわっぱの特徴

天然杉は吸湿性、芳香、抗菌効果がある。そして、白木の曲げわっぱはご飯の水分をほどよく吸収し、冷めても美味しく、杉の抗菌効果でご飯が傷みにくいと言われています。
曲げわっぱは弁当箱、お櫃、蒸籠、お盆、茶道具、柄杓、シバキ塗りに使用されています。

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