会津の名刹・圓蔵寺を中心に栄えた門前町、会津柳津を紹介します。
アクセス
東京駅から東北新幹線で郡山駅まで行き、磐越西線に乗り換え、会津若松駅まで行きます。そこから、さらに只見線に乗り換え、約1時間で「会津柳津駅」に到着します。
会津柳津駅
会津柳津駅
JR只見線は2両編成。新潟県と福島県を結ぶ全長約135キロメートルのローカル線です。この路線の魅力は、なんといっても豊かな自然に囲まれた景色です。特に、四季折々の美しい景色を見ることができます。春には桜やツツジが咲き誇り、夏には清流が流れ、秋には紅葉が美しく、冬には雪景色が広がります。また、沿線には温泉地や観光地も多くあり、観光列車やイベント列車も運行されているため、多くの観光客にも人気があります。ぜひ乗ってみて下さい。
駅舎にあるレトロな雰囲気の時計
郵便ポストの上に赤べこ
駅舎の近くに蒸気機関車が展示されています。只見線では、1974年10月まで蒸気機関車が走っていました。
瀞流の宿かわち
「瀞流の宿かわち」に宿泊しました。豊かな自然に囲まれた渓谷地帯に位置し、四季折々の美しい自然が楽しめます。特に秋の紅葉の時期は絶景です。
木のぬくもりが感じられる温かみのある宿で、古き良き日本の雰囲気が味わえます。ゆったりのんびりと過ごしたい!そんな人にぴったりの宿です。
窓から只見川が目の前に見えます。
落ち着いた雰囲気の廊下
この地にゆかりの木版画家・斎藤清の作品が飾られています。
色紙
売店
圓蔵寺
川沿いを散策できます。
「瀞流の宿かわち」から歩いて20分ほどの所にある圓蔵寺。約1200年前、徳一大師が開創したと伝えられています。
毎年、正月七日の夜に「七日堂裸詣り」が行われます。下帯姿の男子が天井に吊るされた綱をつたって上る伝統行事で、多くの観光客が見物に訪れます。
境内には開運の撫牛(牛の石像)が祀られています。かつて圓蔵寺の建設が難航していたとき、赤い牛が現れ助けてくれたとの言い伝えがあり、それが赤べこの由来になっています。
あかべこ通り商店街
圓蔵寺の近くにある「あかべこ通り商店街」には、和菓子屋、パン屋、洋食屋など、いろいろなお店が立ち並んでいます。
会津柳津の名物「あわまんじゅう」。災難に「あわ」ないようにとの願いを込めて作られたと言われています。
あかべこ通り商店街は、映画「ジヌよさらば かむろば村へ 」のロケ地に利用されました。
「ジヌよさらば かむろば村へ」は、2015年に公開された映画で、柳津町を舞台に撮影されました。撮影に先立ち、監督やスタッフが柳津町を訪れましたが、その際、柳津町の景色や建物、人々の暮らしぶりなどに感銘を受けたと言われています。撮影期間中は、地元住民との交流イベントが行われ、映画の撮影現場を見学したり、出演者やスタッフとの交流を楽しんだりしたそうです。商店街には、ロケ地を紹介するスペースがあり、撮影の舞台裏や使用された道具などが展示されています。映画の公開により、柳津町の魅力が全国に発信され、多くの人々が訪れるようになりました。
斎藤清美術館
「瀞流の宿かわち」から圓蔵寺とは反対方向に10分ほど歩くと斎藤清美術館が見えてきます。
斎藤清は、晩年の10年間を会津柳津で過ごしました。この美術館は、斎藤清が亡くなった年の1997年に誕生しました。所蔵は1000点にも及び、人物、花、動物、日本や世界の景色など美しい木版画が展示されています。
版画の体験コーナーがあり、こんなのを作ることができます。
観光物産センター
斎藤清美術館のすぐ隣に観光物産センターがあります。柳津町は、自然豊かな場所であり、新鮮な野菜や果物、お米など多彩な特産品があります。その特産品が一カ所に集まった観光物産センターでは、自分好みの商品を選ぶことができます。
観光物産センターの近くに、ポケットモンスターシリーズに登場するキャラクター「ラッキー」の大きな像が設置されていました。この像は、東日本大震災からの復興の一環として、2022年7月7日に設置され、辺り一帯が「ラッキー公園 in やないづまち」としてオープンしたそうです。
足湯を楽しめる施設もあります。
季節ごとに別の顔を見せてくれる会津柳津。また違う季節に訪れたいです。